犯罪予防マニュアル
- 基本的な考え方
- ・日本人が犯罪の犠牲者になるケースが多数発生しています。自分の身は自分で守るというのが基本コンセプトであるこの国では、やはり、日本人といえども安全に最大限の注意を払うことが必要です。もっとも、始終びくついている必要は有りません。充分エンジョイして、ただし、心のどこかに「ここは誰でもピストルを持てる国。ここはドラッグ中毒がたくさんいる国。」ということを忘れない様にしましょう。
・なお、以下のページが参考になります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/service/fax.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/service/tel.html
銃について
・ちなみに、日本人であっても本物のピストルやライフルを購入することができます。強盗恐怖症の人は護身用に超小型銃を携行することは法的には可能です。そして銃の射撃練習場はいろんなところにあります。しかし、正当防衛の何倍も誤射事件が起きていることや、銃を持つ相手に銃で対抗しようとしても却ってそれが相手を一層刺激することを考えると、決して賢い選択とは思えません。
・誰でも銃がもてるため、おもちゃ感覚やいたずら感覚で、日本のようにプラモデルのピストルや、精巧な水鉄砲をふりまわしても、誤解される可能性があります。つまらないことで撃たれない様に。
- 知らない土地に行ったとき
- ・慣れない土地にいる場合は、街の雰囲気に十分注意しましょう。道路にごみがたくさん落ちていたり、窓が鉄格子がついていたりする地域は治安が悪い地域です。早急に立ち去りましょう。車の場合は窓をしめてドアをロックしましょう。また、交差点で数人の若者が長時間じっとしているときは、麻薬の売買をしている可能性が高いです。麻薬中毒患者が寄ってきたり、彼らの小銭をねらってギャングがときとして銃撃戦を始めるので、彼らには近寄らない様にしましょう。
・なお、その地域の警察に電話をすると、危険な地域を教えてくれます。観光ガイドブックにも大都会の危険な地域は記載されています。
- 外出時の注意点
- ・常に回りの雰囲気に注意しているようにしましょう。特に朝や日没後はよほど慣れた場所以外は、たとえ男性でも一人では歩かないようにしましょう。路上で発生する犯罪はほとんどが一人歩きのケースです。明るい時間でもジョギングなど定期的な外出時には、ヘッドフォンなどは絶対にしてはいけません。目をつけられて背後から襲われるケースが多数発生しています。また、木陰、木の植え込み、裏道などは出来るだけ避けるようにしましょう。一人でいるときは、知らない人が声をかけてきても状況によっては無視します。それで・煖゚寄ってくるようでしたら絶対に怪しいので、走って逃げるのが賢明です。すれちがう人とは目と目のコンタクトを忘れずに。怪しい動きに気づくからです。
- また、アメリカではほとんどの人は日常の服装はラフなので、日本にいたときのように、高価な服装や装飾品、バックは、高級レストランの中やパーティー会場以外では持ち歩かない方が無難です。もしもひったくりに遭ったら、バックをすなおに手放します。自分の身を守ることを第一に考えます。
- 故障した車を見かけ、中から助けを求めている人がいても、近寄らず、警察に電話するようにするだけにしましょう。
- 大都会ではソフトクリーム強盗など、巧妙な手口であなたの財布をねらってきます。たとえば誰かがぶつかって来て、ソフトクリームなどをこぼしたとしても、その場では絶対にスーツを脱いだり、かばんをおろしたりしてはなりません。相手を許して(というか相手にせず)、近くの銀行に入ってそこで対処するのが一般的なマニュアル的な行動です。銀行に行くのは、銀行が一番ガードマンなどの目が行き届いているからです。
- ウェストポーチなど、いかにも旅行者然としているものは身に付けない様にしましょう。
- 車を運転中の注意事項
- ・安全確保のため、絶対にロックをしましょう。絶対にヒッチハイクは無視します。また、ホームレスが「助けて。お金めぐんでください」と立っていますが、無視したほうが無難。
・また、知らない場所を通る際や夜間のドライブでは、オープンカーは幌を閉めておくべき。
・なお、空港でレンタカーを借りる場合は結構危険です。特にマイアミなどでは空港でレンタカーを借りた人をねらった犯罪が多発しています。ですから、レンタカーを借りる場合は、出発時に回りを見回して、その後も周りに注意して、あとを付けられているかどうか注意すること。
・ぶつけられたりしたら、ドアをロックしたまま窓をちょっとだけ開けて、相手に警察に連絡してもらいます。自分から外には出ない様に。
- 赤信号で信号待ちの最中に不審人物が近づいてきたら、右折できる状況なら右折して逃げます。(アメリカではほとんどの州では赤信号でも通常は右折できるため)。そうでなければ、まわりに注意しつつ、信号を無視して車を走らせ不審人物から逃げます。
- 高速道路運転中などで前の車や背後の車が蛇行運転(=ドラッグかアルコール)なら、携帯電話を持っていたら警察に電話します。
- 車の乗り降りの注意
- ・夜間は駐車場所として明るい場所を選び、トラックやビルの裏や木陰などは避けましょう。また、車に乗る際、予めキーは用意しておきます。例え昼間でも間違っても、車の前でカバンを開けてもそもそキーをもたもた探すようなことはしないこと。カージャックの餌食です。
・車に乗る際、最初に後部座席を確認します。潜んでいる人を発見するためです。誰かが潜んでいたら、ダッシュで人のいる明るい場所に逃げます。
- 高価に見えるもの(本当の値段とは無関係)は、絶対に外から見える場所にはおかず、トランクにしまいます。ノードストロムなどの高級デパートでの買い物など特に注意。
- おのぼりさん=カモなので、地図は外から見えないところにしまっておきます。
・ハンドルロックをつけておくべきです。お金に多少の余裕が有れば、防犯システム(ものすごい音がするやつ)をつけておきましょう。
・帰宅時に自宅のガレージの近くに不振人物がいる場合は、一周して時間を稼ぎ、その人物が通り過ぎるのを待ちます。
- 自動車が故障時の注意
- 治安の悪いところで高級車が故障して立ち往生した場合は非常に危険です。まず、ボンネットを開けたり、ハザードランプを点滅させたり、アンテナに白い布を結んだりして周囲に車の故障を知らせます。そして、携帯電話をもっていればそれから警察かAAA・ノ電話をして牽引をたのみます。知らない人が通りかかったら、ロックしたままドアを開けず窓を少しだけ開けて警察への連絡を頼むだけにします。「ちょっと見てあげるよ」というような申し出は断った方が無難。危険を感じたら、ホーンを短い間隔で鳴らし続けましょう。
- カージャックに遭ったら
- もしあなたが大山倍達氏ほども空手に自身が有ったとしても、相手に逆らわないことをお勧めします。あなたが車に乗っている場合、車を急発進させてその場を逃げるか、それとも車を降りるかは、臨機応変な判断としか言いようが有りません。ピストルの弾丸は、車のドアの薄い鉄板を貫通することだけは覚えておきましょう。
- 自宅での押し入り強盗を予防するには
- ほんのわずかでの時間でも家を離れるときは必ずすべてのドアと窓(2階も含めて)をロックしましょう。家にいるときも網戸などはかぎをかけておきましょう(少なくともディスカレッジできる)。以下が、私の知人でバークレーの危険地帯に住む人の実際の安全対策です。(すべて事実)
- 道路に面した窓は防弾窓を利用
- 窓の下にはイバラなどトゲが生えた低木を植えています。それにより、窓からの侵入をできるだけ防ぐためです。
- 防犯会社と契約していて、防犯システム(ベルやセンサーなど)をつけています。
- 防犯会社から支給されるシール(「この家は防犯システムがついてるぞ!というやつ」)は目立つところに貼っておきます。
- 良質の堅固な鍵を利用。
- 覗き窓をつけて、相手を確認するまでドアを開けない
- 長期の外出時の注意点
- 日本では雨戸をしめたりしてガッチリガードしますが、こっちでは「あたかも誰かがいるような」雰囲気を保つことで防犯します。
- タイマーをセットして、特定の時間にランプとテレビとラジオが付いたり消えたりする様にセットします。
- 郵便物や新聞などはストップしてもらいます
- もし帰宅した際に家が荒らされていたら、絶対に家に入ってはなりません。犯人と顔を合わせたら、相手が狼狽して発砲するかもしれません。
- 電話は留守番電話をセットするか、電話線を抜いておくこと。長い時間「リーンリーン」となりつづけることは、留守を回りに知らせていることになるからです。
- 転居したら
- 状況によってだと思いますが、警察はすべてのロックを付け替えることを薦めています。
- お金を見られないようにしましょう。
- 銀行のATM(キャッシュディスペンサー)を利用する際には、暗証番号を見られないようにとか、お金を見られない様にとか、寄り道をせず車にすぐ戻るとか、細心の注意を。
また、財布の中にはあまり多額の現金は入れない様にしましょう。スーパーでの買い物などで財布を開けたときに誰かに見られると危険です。
- ホテルでの注意点
- 部屋の近くの非常口やエレベーターの位置を確認しておきましょう。
- ドアの開け閉めには細心の注意を
- 所持しているカバンにはかぎをかけておきましょう。
- 貴重品と車などの鍵は持ち歩きましょう
- 2階はできるだけ避けましょう(よじのぼってくるかもしれない)
- レイプの危機
- 不審人物に注意。誰かが後をつけてきたら、もっとも人通りが多そうで明るい場所に向かって急ぐ。
- 襲われたらFire!Fire!と叫び続け、周りの人の注意を引くようにする。Helpと言うよりもFire(火事だ!)と言う理由は、火事なら近所の人が自宅に危害が及ぶことを心配して様子を見にくるからです。Helpなら、周りの人は敢えて自分が危険になるような場所には見に行かないからです。
- 自己防衛になりそうな武器になりそうな所持品をもつことを薦めているマニュアルも有ります。
- 最後には、命を大切にして、抵抗を止めた方がいいという人が多いです。その場合は必ず早急に警察に届けること。また、証拠保存のために洗浄したりシャワーをとることは避けること。
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