お金(現金、小切手、カード、銀行口座など)について

Q.よく使うお金(現金、カード、小切手など)はどれですか。

  1. 日本と比較して、現金はほとんど使われていません。その代わり、カードと小切手がよく使われています。カードにはクレジットカードとATMカードの2種類存在するので使うときに注意が必要です。クレジットカードは日本で使っていたものが基本的には使えます。ATMカードについては該当項目をご参照ください。また、アメリカでは個人でも普通の買い物のときなどに平気で小切手が使われています。

Q.クレジットカードは作り直す必要はありますか。

  1. アメリカで最も一般的に使われているビザカードやマスターカードです。ハイソを自認される方も、ダイナースカードはほとんど使えないので、仲間に見せびらかすだけになります。AMEX(アメリカンエキスプレス)カードもあまり使えません。当然ですが日本信販のカードは使える店を一度か二度しか見たことがありません。
  2. そういう意味では、例えば住友ビザカードなどをお持ちでしたら、アメリカで普通に使えます。ただし、日本の銀行口座で引き落とされるような仕組みでしたら、買い物のたびに割高な為替手数料を取られるので、アメリカで、というかドル建てで決済される、クレジットカードを作り直されることをお勧めします。

Q.ドル建て決済のクレジットカードはどうやって作ったらいいですか。

Q.ATMカードというのは何ですか

  1. ATMカードとは、クレジットカードと同じように、お金の決済に使われますが、使われ方が違います。ATMカードは銀行の口座とダイレクトにリンクしているカードなので、使ったその場で口座から引き落とされますので残高に注意している必要があります。クレジットカードと異なり、アメリカで銀行口座を開けば、無条件でATMカードがもらえます。
  2. なお、通常レストランなどで使えるのはクレジットカードで、ATMカードが使えるのはスーパーマーケットやガソリンスタンド、それと銀行のATMマシーン(キャッシュディスペンサー)です。

Q.ATMカードはどうやって使ったらいいのですか。

  1. クレジットカードは、買い物をしたらサインをしますね。ATMカードは、サインはせずに、暗証番号を打ち込みます。スーパーなどのレジで暗証番号を打ち込む機械が・・るのはこのためです。暗証番号は誰にも知られない様に気を付けましょう。

Q.小切手はどうやって作れるのですか。

  1. 銀行で口座を開けば、小切手を作りますかと聞かれますのでYESというだけでOKです。小切手帳は最初は無料、あとからは有料で作るようになるようです。小切手のデザインもいろんなものの中から選べます。

Q.小切手はどうやって使えるのですか。

  1. スーパーの買い物や車を買ったりアパートの賃料を払ったりと、レストラン以外ではほとんど何にでも使えます。ただし、身分証明書を同時に見せることが必要です。パスポートで身分証明をできる場合が多いのですが、中には「ウチの店じゃ、(その州の)運転免許しか身分証明書としては認めないよ」というケースが結構多い(シアーズなど)ので、到着当初は戸惑うことがあります。
  2. 使い方は、まずレジの人が○○ドル○○セントですといったら、その金額を算用数字で小切手の右に記載します。その金額を今度はその左の小切手帳の真ん中の空欄に英語で書きます。セントは分数で書きます。たとえば30ドル15セントの買い物なら、Thirty and 15/100と書きます。そして下にサインをする場所がありますからサインをします。また、小切手帳にはノートがついていますので、そこに小切手番号何番を何月何日にどこでいくら切ったということを記録しておきます。

    シティーバンクなど一部の銀行では支払った小切手はやがて自分のところまで回ってきますので確認できます。けれどウェルズファーゴなど別の銀行では小切手はもどってきません。

Q.銀行口座を開くに当たり、どの銀行を選ぶべきですか

  1. 地域によっては(カリフォルニアなど)、日本の銀行の関連会社がおなじみのロゴ(三和銀行とか)でよく見ます。けれど、これらの銀行は同じ看板を使っているだけで、私たち利用者にはほとんどメリットはありません。日本の口座とリンクさせたりすることができないからです。
  2. そのため、どうせなら、近くに支店がたくさんある銀行で口座を開くことが賢い選択です。自分の銀行の支店なら現金の引き降ろしは手数料がありませんが、そうでないと手数料をどんどん取られるからです。

    なお、銀行によって各種のサービスは多少違うようですが、日本のような「メインバンク」的な感じではないので、適当に選んで気にくわなければどんどん変えてみれば良いと思います。

Q.銀行口座はどうやって開いたら良いですか。

  1. 銀行を選んだら、中に入って「New Accountを開きたい」と言ってください。そうすると、適切な人が出てきます。もしあなたが学生なら、学校の近くの銀行は学期がはじまると大混雑になるかもしれませんので、早めに作ることをお勧めします。
  2. 必要な書類は、2種類以上の身分証明書が必要です。(パスポート、学生証や社員証、その州の運転免許証、大学の入学許可証、I-20、ソーシャルセキュリティー・カードなど)けれどパスポートは多分絶対に必要です。なお、口座を開くには自分の住所が必要なので、アパートを見つけてから口座を開設するのがいいでしょう。

    口座は、日本のような定期預金と普通預金という制度と多少違っています。クレジットカードやATMや小切手で使ったお金を決済するためにひつような口座がChecking Accountです。通常は決済には使いませんが出し入れ自由のものがSaving Accountです。満期が数日や数ヶ月のCDという口座や定期預金さらには投資口座がその他にあります。ですから、多額のお金があるなら、 CDや定期預金や株に投資するファンドに入れると年利5から10%以上の金利がもらえます。ファンドは過去実績の利回りが年利で20%とか30%とかになりますが、市況で変わり損をするかもしれませんので注意が必要です。なおアメリカの銀行は損失補填はしてくれません。

    結局、通常の人はChecking AccountとSaving Accountをまず開くことになると思います。口座開設手数料を取られることがありますし、そうでなくとも小額を口座に入れておく必要があるので、数十ドルの現金はあらかじめ用意しておいた方がいいです。

    また、夫婦の場合や、そうでなくとも非常に仲睦まじい人がいる場合は、Joint Account(夫婦二人名義の口座)が開けます。この場合は残金管理が楽です。

Q.多額の現金の持ち歩きは危険と聞きましたが本当ですか。

  1. 防犯上の理由から数十ドル以上の現金は、持ち歩かない方がいいと思います。日本の感覚だと、通常は五万円程度(お金持ちはその数倍?)、常に財布に入れていると思いますが、このような多額の現金の携行はアメリカでは非常識です。レストラン、タクシー、その他で財布を開けたときに誰かに多額の現金が見られる可能性が充分あります。これでは命がいくらあっても足りません。
  2. 同じ理由から、銀行で日本円をドルに換えるときなど、百ドル札などは

    受け取らず、できるだけ20ドル札でもらったらいいと思います。

    なお、うわさでは、手持ちの現金があまりに少ないと、強盗に遭った時、強盗が「これっきゃないのか!!!」と発狂するので、強盗にプレゼントをするための百ドルを常に持っておいた方がいいという話も聞きました。多分、本当だと思いますが、そこまでするのは面倒なのでやってません。

Q.よく使う現金はどれですか。

  1. 日本では、千円札と百円玉が多分、最もよく使うお金だと思います。アメリカでは、25セント玉(クオーター)がなんといってもいつでも使うお金です。コインランドリーや自動販売機ではクオーターがないと話にならない場合もあります。それと、紙幣では、1ドル札と、20ドル札をよく使います。20ドル札をよく使う理由は、防犯上の理由からこれ以上多額の紙幣はほとんど利用されていないからです。
  2. なお、十円玉の子分のようなお金が1セント玉(ペニー)ですが、これはスーパーの買い物のお釣以外ではほとんど使わないのは当然として、困るのが使い道です。ホテルやレストランなどでチップをあげるにも、ペニーをじゃらじゃらあげるのは控えた方がいいようです。「なめとんのか!」という顔をされる場合があるようです。うわさでは、ホームレスの人達に1セント玉をあげてもいい顔をしないようです。私の近所の「おもらいさん」は、平気で「1ドルくれ」と言ってきます。(これは贅沢すぎ!)


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