子供の教育について    

Q.アメリカの教育制度について教えてください

A.アメリカでは日本と異なる点が沢山ありますので注意が 必要です。主な違いは、小学校・中学校・高校が必ずしも6 33制ではなく地域によって違うこと、飛び級があること、日 本語をどこまで覚えさせるかによって現地校だけにするか、 日本語の補習を受けさせるか、日本人学校にするかなどの 選択の幅があること、などです。  

Q.プレ・ナーサリー・スクールとは何ですか

A.赤ちゃんをあずかるようなところです。アメリカでは文化 的に、母親が外で積極的に働くことが多いために、母親が フルタイムで育児をするようなケースは、比較的少ないよう です。そのため、生後比較的間もない間から赤ちゃんを預 ける場所が整っています。 プレ・ナーサリー・スクールとは、生後6ヶ月から3歳までの 間の赤ちゃんがいます。  

Q.ナーサリー・スクール(プレ・スクール)とはなんですか

A.3-4歳の子供が通うというか行くところです。教会などが 運営をしているケースが多いようです。基本的に教育などし ませんから、いつでも入園可能です。週に2?3日や5日など、 場所によって学校に開催日が違ってきます。ほとんどが午 前中だけです。しかし、場所によっては、キャリアをめざす 母のために夜まで保育を延長するナーサリースクールもあ るようです。  場所をよく見て、参観して、じっくり選びましょう。どこも義 務教育でなくしかも私立なので、自然に触れさせるとか宗 教に触れさせるとか、さまざまな教育方針があるようです。 場所が決まったら親子面接があるようです。また、健康診 断も入園にあたって必要なようです。  

Q.キンダーガーテンとはなんですか

A.いわゆる幼稚園で、小学校に通う前の5歳児が通うようで す。アメリカでも日本と同様に、義務教育には含まれていませ ん。でも公立小学校に併設されている例が多いようです。ナー サリー・スクールと同様に、勉強より遊びが中心なので、それ ぞれの施設によって教育方針が非常に特色があるので、じっ くり選ぶ必要があるかと思います。  入学時期は小学校以後と同じ9月です。日本では4月入学な ら4月1日までに生まれれば前の学年ですが、アメリカでは9 月入学だからといって、9月1日で切れているわけではありま せん。州によって違いがあるようですが、ちなみにカリフォルニ アでは12月3日より前に生まれるか後に生まれるかで学年の 分け方が違ってきます。  

Q.小学校の仕組みはどうなってますか

A.小学校は6歳児が9月から通います。でも必ずしも6年制と いうわけではなく、5年制だったり6年制だったり、場所によって 違います。  入学に必要な書類は、出生を証明する書類(パスポートなど)、 その地区での住居を証明する書類(アパートのレンタル契約書 など)が必要です。また、予防接種は英語訳のものが必要です ので、日本で作ってもらっても良いですが、自分で適当に英訳 しても問題ないはずです。ただし英訳の文に医者のサインが必 要でしたら、日本で作ってもらうか、アメリカで日本人医者に作 ってもらう必要があると思います。また、実際の入学手続きを行 うには、各地区の教育局(School District)が担当なので、そこに 事前に予約してから訪問します。その後実際に通う小学校に行 きます。  また、アメリカでは飛び級があり、勉強の進展状況によっては 小学校でいきなり3年生からはじめるような子もいるようです。 ただし、日本人の子はそれまで日本語で親元で暮らしているの で、どんなに我が子の知能指数に自信が有っても、言葉の問題 から飛び級は現実的ではないでしょう。反面、学年を遅らせる事 もしばしばあります。日本から行くような場合は、むしろこのケー スが多いでしょう。例えば日本では5年生だったのにアメリカでは あえて4年生にしてもらうとか。ただしこの場合も後から飛び級 で挽回する事も可能ですから、心配はいらないと思われます。  さらに、何もわからない日本から来たばかりの子供をいきなり アメリカの小学校にほうり込む事は本人だけでなく親としても辛 い事です。そんなケースのために、アメリカでは家庭教師制度が 結構盛んに行われているところがあるようです。学校の先生に 問い合わせてみたらいかがでしょうか。  また、週末だけ日本語で補習もやっている日本語学校もあるよ うです。日本と同じ教科書を使って週末だけ日本人が集まって勉 強する制度で、将来日本の中学校・高校にもどるような際は役立 つでしょう。また、アメリカ人は算数ができないというのは、非常に 無数の例外は有りますが平均点で見れば間違ってはいません。 我が子をそんな算数苦手な子にしないためには、日本人用の塾 や公文なども場所によってはあります。でも、日本と違いアメリカ の子は塾にはあまり通わないので、かわいそうかもしれません。  

Q.中学校の制度はどうなってますか

A.中学校はミドル・スクールといわれたりジュニア・ハイ・スクール といわれたりし、小学校(エレメンタリースクール)と同様に地域に よって様々な制度があります。小学校が5年生までのところでは中 学校が3年制、6年生までのところでは場所により2年制と3年制 の中学校があります。これらも単に制度が違うだけの問題です。  入学手続きは小学校のケースと類似の書類を提出する他、簡単 な英語のテストがあります。また会話テストがESLの施設で行われ、 レベルに応じてESL(外国語として英語を勉強するクラス)クラスが 分かれます。  日本から公立学校の中学校に編入すると、英語ができるようにな るまでは、アメリカ人とは別のESLというプログラムに入ります。場 所によって異なるようですが、一日2時間程度のESLの授業を受け、 それとは別に一般の授業を受けるようです。最初は数学や体育など で、英語の理解力が増すにつれて様々な科目を学ぶようです。  

Q.高校の制度はどうなっていますか

A.高校は14歳から入学する制度の地域は4年制、15歳からのは 3年制です。16歳から自動車の運転が出来るようになるなど、アメ リカの高校生の行動範囲は広く、またドラックなども可能性がないわ けではないので、心配な親御さんも多い事でしょう(でも日本とちが い援助交際はないハズなので、たぶん、どっちもどっちでしょう)。  また、アメリカの高校では多数の選択科目が履修できたり、高校で の課外活動や成績がアメリカの大学受験に非常に重要である事な ど、履修や活動で難しい選択に迫られることも多いので、カウンセラ ーなどとよく相談する必要が有ります。  さらに日本で大学に入る場合は、各大学で帰国子女枠があっても その条件や内容が違っていたり、国立大学の場合は受験準備をど うするかなど、いろんな問題が有るので、よく調べる事が必要です。


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